私たち「海守さぬき会」は、平成21年より瀬戸内海の海底に深く沈む海底ゴミに着目し、県内の小型底引き網漁船を使って操業する漁業者と連携を取りながら、これらの海底ゴミを産業廃棄物ではなく、一般のボランティアゴミとして行政の責任で無償処理をする様に提案・提言活動を進めてまいりました。これと同時に、県下の子ども達に対し排出抑制に取組む環境教育にも取組んで参りました。
この度、これら事業の延長線上にある海ゴミ(漂流ゴミ・海岸漂着ゴミ・海底ゴミ)を放置することにより、これらのゴミがさらに細分化されマイクロプラスチックという新しい問題を生んでいるという事を子ども達に考えて貰う事業に取り組みたいと思います。マイクロプラスチックの問題で、全国的にも著名な愛媛大学工学部の日向教授と高月京都大学名誉教授の協力の下、私たちの身近な屋島西町の浦生海岸に於いてICC調査を行うと同時に、この海岸の砂を持ち帰り砂の中からマイクロプラスチックを抽出し、ファイバースコープを使って実際に見る実験も行います。
子ども達に海底の見えないゴミを目に見える取り組み「海底ゴミ目に見える化計画」から、海岸の砂に埋もれた小さな泡状のゴミを「目に見える化」し考えてもらう授業に挑戦し、故郷の海・一斉清掃計画から海ゴミの排出完全抑制に取組みたいと思います。

■主  催: 海守さぬき会/瀬戸内オリーブ基金

■実 施 日: 平成28年10月25日(火曜日)

■実施場所: 高松市屋島西町(浦生海岸)、庵治半島周辺海域、庵治漁業協同組合会議室

■参加校 : 香川大学教育学部付属高松小学校

■参 加 者: 1年生~6年生 各6名 36名・教職員5名 計41名 京都大学高月名誉教授1名 愛媛大学工学部日向教室2名 オリーブ基金2名 海守スタッフ11名(撮影班2名含)計16名 総勢57名

■実施内容:
①高松市屋島西町浦生海岸での漂着ごみ一斉清掃と「国際海岸クリーンアップ・ICC(InternationalCoastal         Cleanup)」の国際基準に基づく、海岸漂着ごみミ査を体験し、漂着ごみの実態を学習してもらいます。

②庵治半島周辺海域で庵治漁業協同組合所属漁師の底曳網漁を海上タクシーより視察・見学し、海底ごみと漂流ごみの実態を学習してもらいます。

③庵治漁業協同組合2階会議室に於いて、愛媛大学工学部日向教授(教室)の講師による海ごみ問題(マイクロプラスチック問題を含む)の総合的座学学習会を開催致します。